焼きそばUFOに肉を発見したと言う母の話。
皆様、こんばんは。
魔女です。
さ…寒い…。
腹回りについた分厚い肉腹巻きでは、寒さをしのげないらしい。
魔女の母は結構な具合に天然ボケの人だ。
どれくらいの天然さんかというと、風邪で高熱を出し咳き込んで苦しむ魔女に「晩御飯は食べやすい麺類にしたよ」と、熱々な鍋焼き激辛ラーメンを出すような人だ。
風邪の時に食べやすい麺類って、うどんしか思い付かない魔女は視野が狭いのか…と思いながら食べたけど、咳で傷んだ喉に激辛ラーメンはかなり刺激的。
さすがのオトンも「風邪の時に激辛ラーメンはないやろ…」と呟いたくらいだ。
あなた様が選んだ伴侶だよ?(笑)
優しさの向かう方向が、人様よりもちょっとばかしズレているのが魔女のオカンだ。
何年か前に魔女の家は、リフォームというやつをした。
水回りを全部したのだが、リフォーム前に部屋を空っぽにするために、オカンは毎日せっせとお片付け。
難関はキッチン。
乾物や缶詰めといった、保存期間も比較的長いものが保管してある場所から、ひょっこりと焼きそばUFOが出てきた。
ちょうどお腹が空いていたオカンは大喜びで、お湯を湧かした。
ベリッと蓋を開け、いつもの手順で作り始めてオカンは気付いた。
お肉が入ってるやないの…!!!( *´艸)
オカン、さらにテンションが上がる。
ワクワクしながら出来上がるのを待つ。
UFOって、いつからお肉が入るようになったんやろ?
CMしてないし、秘密のお肉なんやろか?
これ、皆に自慢せなあかんやつやん!!
オカンはそれはそれはもう、いろいろ考えたらしい。
この驚きと喜びをどう伝えるか。
早く食べたい気持ちを押さえながら、お湯を捨てて、ソースをかけて、ふりかけをかけて…。
まぜまぜしたら…
いざ!食すべし!!!
……………( -_・)?
なんやろう。
このお肉がお肉じゃない歯ごたえ。
ソースもなんだか変なニオイな気がする。
なんでだろう…。
なんでだろう~、なんでだろう~、なんでだなんでだろう~(オカンの頭の中で赤と青のジャージの人が歌って踊っている)
半分くらいまでようやく食べて、オカンはギブアップした。
もう無理。
食べれない!
なんでソースの味を変えたの!?
いつ変えたの!!?
しばらく考えて、オカンは( ゚д゚)ハッ!!とした。
ガサガサとゴミ箱の中を漁って、賞味期限を確認。
2000年。
もう一度よく見ます。
2000年。
あらやだ!
10年以上前のやわ~。
じゃあ、あのお肉は何やの??
変色したキャベツ。
魔女のオカンはこういう人だ。
今、ストックの引き出しに入っている袋のインスタントラーメンも期限は3年前に切れている。
調味料の類いも、かなり怪しいものがある。
冷蔵庫の中に鎮座しているポン酢は、なんと衝撃的な5年前のものが普通に使われている。
ラベルが変色しているからおかしいと思ったら、これだ。
老眼でも気付くやろ、これ。
台所はオカンの聖域なので、基本的に魔女は手出ししない。
食べる前にこっそり、期限の確認を怠らないようにするだけだ。
オトンは期限切れと賞味期限切れのものを嫌うので、平和な家庭のために魔女は黙っている。
人間、知らない方が幸せな事っていっぱいあるやん?
老眼って便利やな(笑)
こうやって、幼い頃から胃袋を鍛えられてきたんやな…と思うと非常に感慨深いものがある。
…そんなわけないわ!!(笑)
魔女のため込みグセは、オカンから譲り受けたもので間違いないだろう。
遺伝って、怖いわ!!(笑)