ティファニーで朝食を…の現実の壁は高くて分厚い。

朝食は食べる派ですか?

食べない派ですか?

食べるなら和食?洋食?

 

魔女の家では、朝は菓子パンで始まる。

お正月以外は基本的に例外はない。

食べない、という選択肢もない。

健康診断でバリウムを飲む日以外は例外はない。

強制だ。我が家のルールというやつだ。

朝から菓子パンはかなりキツい。

BBAの胃は貧弱なのだ。

朝からホイップクリームだの、小倉あんにマーガリンだの、カスタードクリームだの、重たいのはかなりキツい。

ジャムとかクリームとか、いらんのに。

子供の頃からずっと魔女は菓子パンは嫌いやのに…。

軽いサンドイッチとか食べたい。

一人暮らしをしてた頃は、トーストにオムレツとヨーグルトとフルーツとかちょっとしゃれた感じにしてみたり、ザ和食のお味噌汁にごはん、納豆に卵焼き、サボるときでもグラノーラとヨーグルト食べたり、まぁそこそこ朝から頑張っていた…と思う。

 

うちのオカン、酷いで。

オトン→菓子パン、紅茶、ヨーグルト

オカン→菓子パン、コーヒー、ヨーグルト

魔女→菓子パン。

 

魔女、ヨーグルトはともかく、お飲み物すらないで(笑)

や、お飲み物くらいBBAは自分でやれやという話やねんけどな?

飲むのはいつも牛乳なんやけどな、この「牛乳」と決められたお飲み物しか飲めないのにも

深い理由があるねん。

 

 

 

誰も飲まないから。

 

 

 

それだけ(笑)

全然深くない??(笑)

魔女以外は誰も飲まないのに、毎週でっかい瓶で牛乳が届けられる。

毎日飲んで、丁度空き瓶と新しい牛乳瓶が配達日に交換できるペースだ。

前は週三で配達されていた。

その頃はまだ妹も弟も一緒に住んでいた。

しかし、牛乳を飲むのは魔女一人。

しかも朝しか飲まない。

冷蔵庫の中にはどんどん牛乳がたまり、魔女が飲むのをサボっているかのように言われるのだ。

 

ここで一つお伝えしておきたいのは、魔女は一度たりとも「配達の瓶牛乳が飲みたい」と申した事はございません。

訪問販売にめっぽう弱いうちのオトンが勝手に契約しただけ。

年に何回か行く、飲み会の前に胃粘膜保護するとかで飲むくらいしか牛乳飲まへんヤツが、狂ってるとしか思えない週三回で契約をした。

「試飲で飲ませてもらった牛乳が美味しかったから」

 

試飲や試食とかいうのは、美味しかった!もうちょっと欲しいな!…っていう絶妙な量で敵(ターゲット)を攻めるんや!!

あっさり罠に落ちるな!(笑)

しかも、その場で契約するな!!!(笑)

飲み会の前の牛乳で胃粘膜保護説も効果の程はかなりうさんくさく、毎回玄関で飲み食いしてきたもの、全部リバースしやがる。

 

うちのオトン、変な壷だの、謎の水晶だの、騙されて買うタイプやと思う。

昔一瞬だけ流行った、24時間ぬくぬくの風呂に入れて、しかも、何日も湯を入れずに同じ湯を綺麗にろ過(?)して循環させる…とかいう今書いていても意味がわからんし、汚いし気持ち悪いだけの謎の機具を風呂に設置し、風呂場はカビるわ、循環させてる湯は日に日に臭くなり家族から大ブーイングを受け、1ヶ月もせんうちにそれは取り外され、裏庭にころがっていた。

お値段はいまだに知らへんけど、当時のオカンの激怒ぶりから、まぁヤンチャな子が乗ってるバイク1台分くらいしたんちゃうかな?

 

どんどんたまる牛乳瓶に、オカンがたまりかねてとうとう解約を申し入れた。

オカンが外出中、牛乳屋さんが来たよね。

たまたま仕事が早く終わって帰って来ていたオトンが対応したよね。

時代の流れと共に、牛乳配達も安い業者が同じエリアに進出してきてお客様はどんどんそちらに流れている。(進出してきた配達業者は牛乳というより、免疫力を高める菌が入っている飲むヨーグルトの配達がメインやな)

 

もしや、お宅もそのご家庭ですか…?

 

ご訪問したお土産のシュークリームを頂いて…オトン、そういう話に弱いねん(笑)

自営業やから、競争社会で生き残るツラさを知ってるねん。

 

 

 

…週三はキツいから、週一で…。

 

 

牛乳屋さん 「がってん!!」

 

 

契約解除が回避出来るなら、牛乳屋さんとしてはもう、がってんしょうちのすけだよね。

シュークリームに陥落されたチョロい男。

それがうちのオトン。

 

朝食と魔女と牛乳の関係性は、オトンの外面だけの優しさから出来ている。

 

 

 

オカン、頼むから朝のパンはシンプルにトーストとかせめてお総菜パンにしてくれ…。

それが無理ならバターロール1個とか。

朝食の決定権は、魔女にはない。

多分、これからもずっと。